オーガニック先進国ニュージーランド

南半球にあるニュージーランドは、日本とちょうど反対の季節のめぐりとなるため、日本が冬の間は、ニュージーランドでは夏を迎えます。そのためクリスマスシーズンには、半ズボンのサンタクロースが、サーフィンをしている姿などがあちこちで見られます。

ニュージーランドの国土は日本の約4分の3。島国で、四季もあり、火山国のため、温泉もあり、非常に日本との共通点が多い国です。 
もっとも大きな違いは、その人口の少なさ。全国で480万人、これは、日本の福岡県1県よりも少ない人口です。そんなことも影響し、肥沃な国土を持ち、四方を海に囲まれているこの国では、食料自給率は300%を超えており、国民の食はもちろん、世界の人々の食も支えています。

そんなニュージーランドの街中のスーパーマーケットや、地元のマーケットみて気がつくことは、認証つきの農産物や食品の多さ。その背景には、食にこだわりを持つ消費者の増加と、それを取り囲む世界的な巨大市場の存在があります。

ニュージーランドオーガニックマーケットレポート2018の記事によると、無農薬栽培や減農薬栽培の食品への需要の高まりは、世界的なトレンドとなっており、それにともない、ニュージーランドのオーガニックセクターは、2015年以降、毎年30%、約10億円の伸びを見せており、まさにオーガニック先進国と言えるでしょう。

オーガニックNZのCEO, Brendan Hoare氏は 「世界はニュージーランドが提供するものを欲している。ニュージーランドオーガニック食品は、世界のオーガニック食品市場のセグメントの中でも、毎年、シェアにして10.5%シェアを伸ばしている。ニュージーランドは、オーガニックへの改革と品質の良さ、その本物の商品で、世界各国にオーガニック文化を広める役割を担っている。」と述べています。